ほかほかごはん

寒い地方の医学部です 食べ物はラーメンが好きです たまに絵を描きます

難しい

花ちゃんの元気がない。花びらがシワシワになってきた。色も茶色くなってきた。葉も最初の頃より元気がないように垂れて見える。

日に当てようと思ってベランダに置いたら花びらがいくつか飛んで行ってしまった。申し訳ない。良かれと思ってやったことが裏腹になってしまったり、難しい。

 

一輪挿しの、特にバラの寿命は7~15日だという。ハナちゃんを買ってから7日なので、少し短いが、そろそろ寿命なのだろう。きれいじゃなくなったら寿命なのだろうか?動物と違って寿命の定義がわからないが、きれいじゃなってるかどうかってかなり主観的だな。でも、やっぱり今日の朝からハナちゃんは、元気がない、というのは見て明らかにわかる。わかってしまう。

 

結局、昨日の最悪メンタルは寝て起きたら治っていた。やはり、自分はダメな日は何をしてもダメなのだろう、とわかった。今日はまあまあ機嫌がいい。

 

朝起きてお花の様子を見て、はっとした。昨日の私が、不機嫌だったから?昨日、彼氏との喧嘩を見せちゃったから?エアコンの風に当ててしまったのが良くなかった?いろんなことが思い当たる。自分が不機嫌だと一緒に不安にさせてしまうなんて、本当に自分の子供か、家族のようだ。実際、私は花ちゃんのことを一つの命として尊重して、大切に接してきた。

 

花ちゃんが枯れちゃったらどうしたらいいんだろう?本当に自分の家族が亡くなる前のように真剣に考える。そのまま捨てちゃうのはかわいそう。土に埋める?花びらを元気なうちに集めて、押し花にする?こんなこと経験したことがないので、わからない。

 

身近な人が亡くなったことって、小さいころにおじいちゃんを亡くしたことしか経験がない。まだ子供だったので、もちろん真剣に死について考えることもなかった。ハナちゃんと出会ってからたった7日だが、はっきりと私は彼女に対して"命"として向き合ってきた。大事な命が、死ぬ時なのだ。初めての感覚に、ドキドキする。緊張する。

 

手始めにネットで「花 捨て方」と調べてみる。なんだか調べるだけで罪悪感がある。

色んな意見があった。押し花、ドライフラワーで保存する。ありがとうと言って紙にくるんで捨てる。完全に枯れるまで取っておくと運気が下がる、という話もあった。

 授業で安楽死やら尊厳死やら散々死の話を聞いているというのに、いざ自分が考えるとなるとわからなくなる。どうするのが彼女にとって一番幸せなのか?一番の望みなのか。彼女は言葉を話さないから、わからない。

 

しかし、枯れ始めてからもいつまでも飾っているのは、花の本望ではないという意見はわかる。苦しみながら生きているというのはつらいことかもしれない。枯れている状態が花にとってつらいことかはわからないし、人間のエゴかもしれないけれど。

 

とにかく、色々調べてお花ちゃんをじっくり見て対話して、タイミングと、自分が納得する方法を考えていきたいと思う。

 

今日は、どうでもいいけど自分で作ったレバー煮がすんごく美味しかった。下ごしらえは大変だったけど嬉しい。また作ろう。