ほかほかごはん

寒い地方の医学部です 食べ物はラーメンが好きです たまに絵を描きます

嵐の2週間

今月から臨床実習が始まりました。

今日で2週目が終わり、一つの科が終わったのでようやくひと段落つきました。

目が回るような忙しさで、嵐のような2週間でした。

また来週からは別の科を回ります。

 

とにかく大変で、実際の臨床の厳しさを痛感しました。

指導医の先生がいい意味でも悪い意味でも「昔の人」という感じで、初めの2,3日目はコテンパンにいじめられました。

毎日悔しくて自分が情けなくて、家に帰ってはメソメソ泣いていました。

毎年パワハラという苦情もあるくらい古い感じの人なのですが、真面目にやっている生徒だとわかると優しくなるようで、褒められることが多くなってから嬉しいような変な感じでした。

厳しすぎて学生受けは悪い先生みたいですが、患者さんにはとても優しく、厳しいながらも真心があって私は最終的にいい先生だったなあと思います。

最近は厳しい人って珍しいですよね。怒ってくれる人なんて早々いないです。怒らない人のほうが周りからウケもいいし好かれるし、自分も楽だからだと思います。

 

という話はさておき

今までずっと机の上の勉強だけだったのが、初めて実際の患者さんを受け持ちました。(もちろん指導医の下です)簡単な問診や電カルを書くだけなのですが。

初めての担当患者さんがとても優しい方で、自身も大変で不安な状況の中、「朝から大変ですね」「いつも頑張ってますね」と気にかけてくれました。

なんて素敵な方なんだろうと私が医師(学生ですが)の立場なのに癒されてしまいました。

初めてだらけで不安な中、ものすごく救われました。そしてたくさん学ぶことがありました。本当に感謝しかなく、一生忘れない思い出だと思います。

 

そして、他にもいろんな患者さんを見てきて色んなことを感じたのですが、

病気というものは本当に恐ろしいし、許せないものだと感じました。

健康で何の罪のない人から、全てを奪っていく。

体力も精神力も余裕も楽しみも、経済的な面、社会的な面、様々な面で。

もちろん病気と一口にいっても軽い風邪から重い病気まで様々ですが、

特にがん患者さんは、本当に見ていてつらいです。

 

がんによる症状のつらさはもちろん、がん治療が大変です。抗がん剤は髪が抜けて、吐き気がひどいと食事もとれず(もちろん吐き気止めを併用したり対処法あります)、長期間で、高額な医療費がかかり、切るにしても入院して手術という侵襲を受け、傷(小さい場合から大きいものまで)が残ります。

 

ゆっくりとした足取りでオペ室に入っていく患者さんを見て、胸が苦しくなりました。

私は、こんなに患者さんを苦しめるがんという病気が許せないと思いました。

 

長々と語りましたが、今後もより勉強を頑張ろうと思いました。

 

あとどうでもいいですがラーメンバイトのおかげでオペ長時間立つの全然平気なの笑いました。自分の足腰強さに驚き。

ラーメンバイトの経験がこんなところで役に立つとは・・・。